ウエイトリフティングの大まかに見る身体の特徴に対するジャークの選び方参考

ウエイトリフティングのジャークは大きく分けて3パターンある。
  • スプリットジャーク:足を前後に出してバーベルをキャッチ
  • スクワットジャーク:バーをあまり高くティップせずにスクワットの形状でバーベルをキャッチ。パワージャークとも呼ばれる
  • プッシュジャーク:足を前後に出さずに、あまりしゃがみこまずにバーベルを素早くプッシュして押し上げてキャッチ。
ウエイトリフティングで見かける足を前後に出したキャッチは「スプリットスタイル」と呼ばれるものであり、日本国内ではこの形のジャークを取る選手が現時点ではまだかなり多い。
ついでプッシュジャーク、スクワットジャーク(パワージャーク)という順番で行う選手の数が多い。

それぞれのジャークの詳細は別途語るとして、どのジャークを選ぶべきかというもの参考を身体的特徴から考える。

1、上半身の骨格が小さく、下半身の骨格が大きい

このタイプの選ぶべきジャークは「スプリットジャーク」がベストである。
この骨格の人は下半身を存分に生かしたスタイルがなんだかんだ安定する。
そういう意味では次いで「プッシュジャーク」であるが、この場合腕力がどうしても必要になるのでいかに下半身でバーベルを安定したディップをする必要はある。
このタイプは下半身特に足を最大限に生かしたスタイルが一番失敗は少ない。
下半身が強いので動的安定性は非常に強い。

2、上半身の骨格が大きく、下半身の骨格が小さい

このタイプが選ぶべきジャークは「スクワットジャーク」がベストである。
スクワットジャークは下半身の強さも要求されるがそれ以上に上半身の強さが要求される。
また下半身が小さいという事はキャッチの際の動作が小さくて済むのでその利点を生かすのであればスクワットジャークである。
スプリットの場合、動的安定性が若干取り辛い傾向にあるのでその分上半身でバーベルを抑えこむ必要がある。
また腕力がそれなりに持てる骨格でもあるのでプッシュジャークも悪くない。

3、上半身と下半身の骨格の大きさにさほど差はない

このタイプが選ぶべきジャークは「スプリットジャーク」がベストである。
但し、腕力に自信があるあるいは背中の強さに自信があるのならば「プッシュジャーク」「スクワットジャーク」も選べる。
しかし骨格的に言えばスプリットかプッシュが向いていると思われる。
このタイプの場合、後は上肢・下肢の長さなども参考にプッシュかプッシュが選べる。

あくまで参考なので、最終的には自分の好みで良いとは思う。
但し、ウエイトリフティングの選手になる場合、スプリットジャークの技術がないと採点制では満点を取ることは出来ないので、採点制で満点を取りたいのであればスプリットジャークの習得は必要である。
と言ってもなんとなくスプリット出来ていれば問題はないが、自分にはどれが一番向いているのかを考える上でいろんなジャークを試すのは悪い事ではないと思う。
今回は骨格的な面から考えただけであるというあくまで考察レベルであるという事は付け加えておく。

以上、ここまで。

2020.02.14 新規

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